2008年12月12日金曜日

見えないラインで区切られた~♪


 最早SFを作り話だと鼻で哂うことはできない。それだけ技術の進歩は、我々一般人の常識を遥かに超えたところを驀進している。
 
 京都のATR(国際電気通信基礎技術研究所)の研究チームが、視覚野の情報を画像として抽出することに成功した。つまり、目で見て認識したものの視覚情報を、画像として再現したのデスッ!

 正直、昔似たような実験があってそれは「どっちを見ているか」が分かる程度のものだった。それはそれですごいことなのだけれども、残念ながら無責任な観客に過ぎなかった自分は「その程度か」という気分を拭い切れなかった。でも今回のは違う。後でリンク先を見ていただきたいが、ホント、見たものがそのままデコードされているのだ。
 もう、びっくりだ。

 この技術を“国がもっと真剣に補助して”さらに進めば、ぼんやりとした言葉にし辛いイメージを共有できるようになるかもしれないし、何より病院で活躍するだろうことは想像に易い。

 逆にその信号を視覚野に送り込めば、様々な事柄を「脳だけで」体験することはできまいか。記憶の上書きや新しい記憶の植え付けも可能になるだろう。映画『マトリックス』で空手をダウンロードして覚えるシーンがあったが、そこまではちょっとアレだけれども、本物と区別のつかない経験を得ることも可能になるかもしれない。あ、映画なら『トータル・リコール』の方が近かったかも。

 一方、それがそのままスパイ戦や集団洗脳に使われないことを祈るばかりだ。もう自分がスパイであることすら忘れてしまえば、ボロが出ることもない(そんな映画もあった)。皆が「そうだった」と言えば、後から事実を捻じ曲げることも可能になる(MIBでピカッとされるようなもの)。

 このように、すでにSFの世界では当たり前のように行われている技術が、絵空事ではなくなってきている。
 ヒトは、想像できるテクノロジ全てを実現させる力を持っているのかもしれないですね。

 [ IT Media News ]
 [ 国際電機通信基礎技術研究所プレスリリース ]

 ※ATRがARTになってました、ご指摘多謝、心の友ッ!

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